宗教改革者ルター作のコラール「神はわがやぐら」(新生讃美歌538番)は詩編46編がベースとなっている。14世紀の欧州では人口の3分の1が死滅したと言われるペスト。この恐ろしい感染症は16世紀にも再び猛威を振っていたという。多くの人々が安全な場所を求めて逃れていくも、ルターは自らの責務を果たすため町に残らざるを得なかった・・。天変地異に見舞われても自分が置かれた地で、委ねられた使命を覚えつつ、彼はこの詩編の言葉のように神を逃れ場として、神と共に日常を歩んだ。詩編にはわれらが思いを向けるべき神への言葉に満ちている。「神は逃れ場・・。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。われらは決して恐れない」(詩編46:1-3)今日も神への信頼を込めて祈ろう。(2022.9.11)
2022/9/11(日)礼拝講壇生花 by ISHIMARU