国民的ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」が映画化され、12月より劇場公開中である。著者の黒柳徹子さんは、国連児童基金(ユニセフ)の親善大使として世界中を視察し、子どもたちの救いに尽力している一人だ。ある時は紛争後の地域を訪れ、命の危険に晒されることもあったが勇敢にも大胆不適に行動し、独自の話術で場を和ませたという。一方、プライベート旅行をする時などは飛行機に乗っていても「怖い怖い」と思うそうである。彼女はキリスト教徒だというが、おそらく自分に与えられた使命と確信する活動中は、神への信頼があるのかもしれない。「恐れるな。あなたは神のもとで恵まれている」(ルカ1:30)と、神の言葉を告げられたマリア。当初は戸惑い心かき乱されながらも、最終的には主のしもべとして神の言葉とその計画を受け入れたのであった。実際には、「恵み」とは思えぬ試練が続いたマリアであったが、全人類への救いの計画は、彼女を介して救い主が誕生し、すべての人の恵みに繋げられたのである。われらも「あなたは神のもとで恵まれている」という言葉を共有したい。それは自らの命が、神の愛のもとで偉大な救いの計画に組み込まれていることを信じて生きることだ。どんな時でも「恵みのもとにある」という神への信頼は、どのような困惑の時代にあっても希望と感謝に繋げる力となるはずである。(2023.12.10(日)
2023.12.10(日)礼拝講壇生花 by YOSHIKO