小学校に入学した当初、同じ学校の上級生とのふれあい会があった。教室にゾロゾロと入って来たのは、すらっと背の高い6年生のお兄さんお姉さんたち。1年生になったばかりの小さな私にとっては、自分の背丈の倍はあるかのような巨人にうつる。固唾を飲みながらまるで高層ビルを見上げるような感覚でいると、私と目があったお兄さんが自分のところに近寄ってきてニコッと優しく声をかけてくれた。彼はその場にしゃがみこんだままの姿勢でずっと隣にいて一緒に絵を描いてくれたのを今も覚えている。主イエスは山を降りて「平らな所」に立たれた。山の頂や高い所ではなく、集まってきた人々と同じフラットな位置におられる。彼は、神の身分でありながら私たちと同じ人となり、私たちと同じところにいてくださる。威圧的に上からものを申すのでもなく、私たちと同じところにいる。生きることの悩み、苦しみ、痛みを同じように知る者として。(2024.11.24(日)-子ども祝福式-