
終末時計の針は残り89秒(Bulletin of the Atomic Scientists発表)。核の脅威や気候変動、AIの悪用が時刻を進めたという。しかし象徴的な指標であるこの針は、危機が去ると戻され、人類の未来はまだ変えられる。「間に合わなかった」、「もう終わった」という局面においても、主イエスは絶望しない道へと導かれる。ヤイロという父親は娘を失った。失った命や時間、それは後戻りしない。時は命、人生そのものだ。歓喜の時、悲嘆に暮れる時、闘病の時、回復の時、出会いの時、別れの時、誕生の時、老いる時、春、夏、秋、冬、とそれぞれの「時」があり、人生がある。「命」は逆行しない。われらは時が戻ることに救いを求めることがあるが、主イエスは「恐れずに信じていなさい」と、時計の針が進む方向にある希望へと導かれる。夜明けの存在だ。冬の後には、春という希望がわれらを迎える準備を着々と進めている。時は命。闇夜に止まらず、冬のまま終わることはない。時の中心にはいつも主イエスがおられ、あなたの命、人生と共に歩んでおられる。(2025.4.6)